住まいの漢字【窓】
(アラ子くんのコラム)を受けて、
住まいの漢字シリーズ
今回は私、茶柱がお届けします
昔の日本の住宅には壁はなく、
柱と柱の間の空間を「間戸(まど)」と呼び、
これが「窓」の語源となった
という説(諸説あるようですが)興味深いですね。
「窓」という漢字を調べてみると、
旧字体は「窗」。見慣れない字です…
元々、この「囱」の部分だけで
「窓」を意味していたそうです。
「まど」を意味する字は他にも「窻」「牕」「櫳」などがあり、
それだけ、窓にはいろんな種類がある
と言えるのかもしれません。
古くは、「れんじまど」・・・
レンジマド?
電子レンジの扉ではありません。
「連子窓」と書きまして、窓の主流でした。
細い木材などを並べて
その隙間から風や光を取り込む、
換気と採光を目的とした開口部のことですね。
今も、お寺や神社などで見かけます。
少し時代が下がって(鎌倉時代以降)、
「かとうまど」という、独特の形の窓も登場します。
火灯窓(かとうまど:上部が尖頭アーチ型の窓。
火頭窓・花頭窓・架灯窓・華頭窓など同じ)
こちらもお寺や、お城などにもみられます。
さて、
窓を表す「囱」に「あなかんむり」(穴冠)がつくことで
「窗」となり、
「天窓」を表しているという説もあります。
天窓は採光だけでなく、煮炊きなどで生じる煙の換気
の役割も果たしていました。
「同窓」「同窓会」などに使われるときの
「窓」は、校舎や、学校そのものを指していたり、
「心の窓」など、比喩として使われたり、
漢字の広がりは面白いですね。
現代住宅の「窓」は、
形も素材もいろいろ、適材適所で選択ができます。
天窓・高窓・地窓・出窓・掃き出し窓・腰高窓
引き違い窓、すべり出し窓、突き出し窓・内倒し窓…
まだまだありすぎて… 続きはまたの機会に。
話が脱線つづきで恐縮ですが
「眼は心の窓」って、すごくいい言葉ですよね!
茶柱でした
壁がない、窓がない、平安時代の家のコラムは