「柿」と「杮」(え? 建築用語?)

お久しぶりです、茶柱です。
今年の夏は長かったですね。
ようやく秋も深まって、店頭には
オレンジ色の「柿」がツヤツヤと並んでいます。
さておき、
「杮」
この字読めますか?
え?
「カキ」でしょ?
そう思いますよね・・・
ところが、この字
「杮」
よ~く見ると違うんです。
フルーツの「柿(カキ)」は
右側が「市場」の「市」
ですが、
この字「杮」は「巾」のタテ棒が
上まで突き抜けています・・・
(と、お伝えしながら、自分でもかなり判別が難儀! )
正解は、
「コケラ」と読みます。
耳慣れない言葉ですが、
「杮落とし(こけらおとし)」
なら聞いたことがあります。
劇場や、映画館が新築(改築)をして
初めて行う興行のことをいいますが、
この「こけら」は
「建築に関する言葉」と言われています。
「杮(こけら)」は、
「木くず」「削りカス」というような意味で
大工さんが、のこぎりやカンナで削って
作業をして出来上がった舞台、改築が成った舞台で、
その「こけら」を吹き飛ばす最初の興行のことを
「杮落とし」というようになったそうです。
(※語源には諸説あります)

さてさて
今が旬の「柿(カキ)」は
ビタミンCにβカロチン…ほかにも栄養たっぷり。
美味しく頂いて、秋を楽しみましょう!
茶柱でした
